スコットランドのスタートアップ企業FreeFlowは3月28日、198万ユーロの追加資金調達に成功し、自転車用ミッドライブモーターの製造を開始すると発表しました。
同社による製品はパワーウェイトレシオを重視しているのが特徴。パワーユニットの重さは2.5から3.5kgと驚くほど軽量で、サイクリストが普通の自転車から乗り換えても違和感を持たずに済みます。またバッテリーが切れた後も、パワーユニットの重さを感じることなくペダルを漕いで走行できるというメリットも。
他のミッドドライブモーター比較すると、サイズが圧倒的に小さいのもFreeFlow製品の特長。電動アシスト自転車には見えないルックスを実現します。
電アシに見えないルックスを実現
ミッドドライブモーターはハブモーターと比較すると、サイクリストにとってメリットの多いシステム。重心が低く車体の中心に近い場所にあるため走りやすく、また変速機の恩恵を十分に受けられます。一方で自転車メーカーにとっては、開発にも製造にも時間とお金がかかるシステムです。
FreeFlowによるドライブユニットは、ミッドドライブながら自転車メーカーにもメリットのあるシステム。競合製品と比較して自転車への組み込みが容易になっています。FreeFlowは電動アシスト自転車普及のスピードを、さらに一段加速させるかもしれません。
バッテリーはダウンチューブに組み込まれます。FreeFlowはアシスト可能距離を延ばしたいサイクリスト向けに、ウォーターボトルタイプのオプションバッテリも用意する予定としています。
同社によるパワーユニットは、すでに70を超える自転車メーカーが導入を検討しているそう。またFreeFlowはすでに英国のグラベルバイクメーカーであるTwmpa Cyclesとのパートナーシップを昨年11月に発表しています。