ウィキペディアは早くもインフォグラフィックまで掲載している。
ウィキペディアは早くもインフォグラフィックまで掲載している。

世界の有力者の表に出ない資金の流れがうかがい知れるという機密文書「パナマ文書」が話題だ。報道機関に漏洩(ろうえい)して騒ぎになり、ゴシップを見逃さない百科事典サイト「Wikipedia(ウィキペディア)」にはさっそく項目ができている。

パナマ文書の概要は、ウィキペディアの項目を読むと、4月5日時点では次の通り。

「パナマの法律事務所、モサック・フォンセカ(Mossack Fonseca)によって作成された一連の機密文書である。文書は1970年代から作成されたもので、総数は1150万件に上る。文書には株主や取締役などの情報を含む、オフショア金融センターを利用する21.4万社の企業の詳細な情報が書かれている」

別の言い方をすれば、税制上の優遇があったり、取引の情報を隠しやすかったりする地域、いわゆる「租税回避地(タックスヘイブン)」などで資金を動かしていた有力者の情報が詰まった資料だ。

タックスヘイブンだとかオフショア金融センターだとかは、使っていたからといってすなわち違法あるいは後ろ暗いことがあるとは限らない。だが最近は富裕層の不当な税金逃れや、犯罪資金の洗浄(マネーロンダリング)手段になりやすいという国際的な批判を浴びてもいる。そうした中で各国の大統領や首相、大企業の経営者などが利用している事実が明らかになったため、注目を集めている。

ウィキペディアの日本語版は、パナマ文書についてニュースメディアのような熱心さで情報を詰め込んでいる。もちろん、この項目については英語版など30以上もの各国語版もできており、日本語版に劣らず大きな力を入れて編集しているところも多い。

さらにはウィキペディアと同様にゴシップ好きで知られるソーシャルブックマーク「Reddit(レディット)」などもパナマ文書に関して盛り上がりを見せ、有志が次々情報を更新している。