色あせぬロカビリー(モノクロだけど)
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ヤマハミュージックメディアは、往年の人気バンド「Stray Cats(ストレイ・キャッツ)」のLPボックスを2月10日に発売する。LP、Long Play、つまりはアナログレコード盤である。何がどうなっているのだろうか。

カセットテープ、CD、MD、インターネットの配信サービスと、手軽で便利な方へ便利な方へと進んで来たはずの音楽メディアだが、最近少しようすがおかしい。

アナログレコードはビニールなどの素材でできた円盤。表面に刻んだ細かな溝を針でなぞることで、記録した歌声や演奏を再生する。古めかしく、必要なオーディオ機器をそろえるのにも手間がかかるが、世界でまた新たな盛り上がりを見せる。

ソニーやパナソニックといった電機メーカーが相次ぎ、新型レコードプレーヤーを発表し、日本でもあらためて注目が集まっている。

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そうした中、ヤマハミュージックメディアは、今回初めてLPボックスを出すという。

ボックスの内容はというと、ストレイ・キャッツの蔵出し映像作品として2015年に登場した「ライヴ・アット・ロックパラスト1981&1983」の音源を3枚組のアナログレコード化し、新デザインのTシャツが付いている。

ストレイ・キャッツがドイツで行った2つのライブを収録しており、デビュー後の荒削りな若さを爆発させる1981年7月16日、ケルンでのステージと、育ての親とも言えるデイヴ・エドモンズが客演した1983年8月20日、ローレライでの屋外フェスティバル、合計136分を聴ける。


どちらも24トラックから原盤元のMIG社がリミックスしたマスターをもとに日本でプレスした180g重量盤。ストレイ・キャッツは当初は音源だけの販売には難色を示したというが、音の良さにも満足して、まずCD化を承認し、LPも許可したそう。

「アナログならではのグレッチのギターの歯切れの良さやリズム隊の低音の迫力、そこに乗るヴォーカルの疾走感が感じられる」とのこと。販売価格は1万2,000円(税別)で、同内容のCD・DVDボックスに比べても高めだ。

ヤマハミュージックメディアに今後のLP発売の予定を聞くと、具体的には決まっていないが、アナログレコードの盛り上がりは把握しており、市場動向を見ながら新商品の投入も検討するとしている。本当に日本でもアナログレコードの時代が再来するのか、以前からいる一部のファンが楽しむだけにとどまるのか。興味深いところだ。