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盗まれたくないしお金もあまりない…という大学生向けにデザインされた電動バイク「Jack Rabbit」がバージョン3.0に進化しました


一般的な電動バイクよりも“短い”、ちょっと不思議な外観を持った「Jack Rabbit」がバージョン3.0に進化し、来年発売されます。現在、予約受け付け中。

「Jack Rabbit」がバージョン3.0に進化して発売へ

「Jack Rabbit」は2018年の6月に初期型が発表され、その年の終わりに発売された電動バイク。もとはカリフォルニア大学サンディエゴ校の学生向けに開発された、ちょっと特殊な乗り物でした。

参考画像1:初期型「Jack Rabbit」

同校のキャンパスは広く起伏に富んでいるので、移動には電動バイクが欲しくなります。でも、大学生には高価な電動バイクを買う余裕はありません。また、寮の部屋はそれほど広くないので、電動バイクを収納できません。

参考画像2:キャンパスを走る初期型「Jack Rabbit」

初期型「Jack Rabbit」はそのような大学生向けに開発された乗り物。モーターを含む各種パーツに電動アシスト自転車用のものを採用して、一般的な電動バイクよりもずっと安く仕上げていました。

一般的な電動バイクよりも“短い”、ちょっと不思議な外観は寮の部屋に収めるため。ハンドルを90度回転する機構を導入して、わずかなスペースに収納可能としています。また重さを9kgとして、寮の階段を「Jack Rabbit」を担いでのぼれるようにしました。チェーンも使用せず、寮の部屋の壁や床が油で汚れないようにしています。

参考画像3:ハンドルが90度回転する初期型「Jack Rabbit」
サイズ自体が小さいこともあり、寮の部屋に収納できました

参考画像4:重さはわずか9kg
寮の階段を担いでのぼれます

現在、予約を受け付けているバージョン3.0は、この初期型「Jack Rabbit」の進化版。初期型を売り出したところ、大学生以外にも様々な人々が購入したため、その新しいユーザーの声に応えて改善したものです。

出前などに使う人もいたのだとか
Dang Brother Pizzaうまい!

初期型を開発したころと比べると、モーターは進化して最高出力がアップしたそう。初期型では高速走行を実現するためにホイール径を大型にして対応していたのですが、モーター出力がアップした現在は前後のホイールサイズ比を近づけて、より自然な見た目に仕上げてあります。

参考画像5:初期型「Jack Rabbit」のディメンション

現在の型は、見た目からも耐久性を感じられます

リアホイール径を小さくしたことで、坂道などでのよりトルクフルな走りを実現。またライディングポジションもより自然なものとなっています。

ホイールが小径化されたことで坂道をよりトルクフルにのぼれます

ライディングポジションもより自然なものに

最高速度は初期型の29km/hから、32km/hにアップしました。フル充電での航続距離は19kmとなっています。出力が上がったことに対応して、ブレーキも変更されました。初期型ではキャリパーブレーキだったものが、ディスクブレーキに変更されています。

パワーアップしたモーターと
制動力を高めたディスクブレーキ

また、対応身長も改善されています。初期型では身長152-183cmの人に対応していたのですが、バージョン3.0では147-190cmにまで対応可能に。これも、新しいユーザーからの声に応えた改善だとか。

サドルはここまで下げられます

サイズは長さ122cmx幅53cmx高さ99cmで、重さは11kg。初期型が9kgだったので若干重くなってしまっていますが、これはタイヤやモーターが変更されたことによるものだそう。ちなみに、タイヤはオフロードタイプとなったので、非舗装路も走行可能になったそうです。

非舗装路も走行できます

初期型が発表されたときに、JackRabbitのTom Piszkinさんに日本への配送について尋ねたのですが、その時の回答は「現段階では考えていない」でした。「今回のプロジェクトでは配送先を米国のみとすることで、複雑で手間のかかる海外発送に時間や工数を奪われることなく、米国の出資者にクリスマス前に製品を届けることにフォーカスしたい」と当時Tomさんは語っていました。

残念ながら、バージョン3.0となってもTomさんのこの考えは変わっていないよう。いまも、米国の顧客にフォーカスして開発・製造・販売をしているそうです。

残念!ビールでも飲むか!!

ちなみに、大学生を対象とした初期型の価格は449ドル(Kickstarter価格)と爆安でしたが、顧客の幅が広がった現在では999.99ドルとなっています。
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