前輪駆動の自転車「Bellcycle」

「Bellcycle」は米国ニューヨーク在住のAlex Bellさんが開発した前輪駆動の自転車。そのBellさんが「Bellcycle」の製品化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンをスタートさせた。

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
前輪駆動の自転車「Bellcycle」
kickstarterでのキャンペーンスタート

ペダルが前輪にあり、これを漕いで前進する自転車。だがこのペダルは直接ホイールに接続されているわけではない。ペダルを漕いだパワーはチェーンを使った変速装置を経由して、ホイールに伝達される仕組みだ。


前輪駆動の自転車「Bellcycle」
前輪を直接漕ぐ
ハンドルは腰の位置に

通常の自転車では、ペダルパワーはチェーンを使って後輪に伝達される。この機構をそっくり前輪に移したのが「Bellcycle」というわけだ。前輪にはブレーキも取り付けられているので、駆動系、制動系など、自転車にとって重要な要素がほとんど前輪に集まっているといってよいだろう。

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
駆動系も、制動系も前輪に集中

これにより、自転車全体のサイズが小さくなった。また、後輪の自由度が高まり、利用者が好みに合わせて様々な後輪を取り付けられるようになった。例えば買い物で使いたい人は、後輪の代わりにリアキャリアを付けることも可能だ。

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
前輪に駆動系、制御系を集中させたことで
全長が短くなった

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
後輪は自由
様々なものを取り付けられる

販売は「自転車組み立てキット」形態。この形態を採用することで組み立て工賃を削減できるだけでなく、小さなダンボールで発送できることから配送料を安くできる。ちなみに、ダンボールサイズは約80センチ四方で、その重さは11キロ程度だそうだ。

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
「Bellcycle」パッケージイメージ

このキット販売形式は現在実施されているkickstarterキャンペーンでも取り入れられている。入手に必要な金額は349ドルプラス送料と、この手の面白(?)自転車としては格安で入手できるのは、キット販売ゆえだろう。日本への送料が別途必要となるが、このサイズで重さのダンボールであれば、比較的安く済むのでは?と期待できる。

前輪駆動の自転車「Bellcycle」
ニューヨークの人が好きそうな自転車ですよね