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トヨタ新型「MIRAI」発売 - 航続距離が約850kmにアップ!

トヨタは「MIRAI」をフルモデルチェンジし、12月9日に発売した。新型は高級感のあるデザイン、走れば走るほど空気をきれいにする「マイナスエミッション」、災害時の給電機能装備などを特徴としている。また、初代モデルを購入した顧客からの声にこたえ、航続距離拡大や乗車定員の変更なども実施した。

トヨタ新型「MIRAI」発売

「MIRAI」は水素を燃料とするFCV。短い燃料充填時間で長い航続距離を可能とする「究極のエコカー」として、2014年に初代モデルが発売された。

今回発売された新型「MIRAI」では、高級車のようなエクステリアを目指した。スタイリングで選ばれるクルマを目標に、FRならではのスピード感あふれるプロポーションと、大胆な面の変化を重視した造形を融合させたデザインとされている。

乗車定員は5名にアップ

フロントフェイスは張り出したコーナーやノーズの低さなどで、ワイド&ローを表現。台形のロアグリル下端に配したメッキモールも低い構えを演出している。

ワイド&ローを表現したフロントフェイス

ヘッドランプはシャープで切れ長のヘッドランプを上段に、薄くワイドに見せるターンランプを下段とした2段構成のデザイン。フェンダーまで続く長いデイライトが印象的な、遠目からでも「MIRAI」と分かるデザインとされた。

リアビューはスポイラー形状やバンパーまわりの工夫によって低重心を強調。大地にしっかり踏ん張る堂々としたスタンスで、フロントとイメージの統一を図った。

フロントとのイメージ統一を図ったリアビュー

インテリアでは、運転席側では「包まれ感」を、助手席側では「拡がり感」を演出している。ソフトパッド部の上には、情報機能を集約した12.3インチの大型パネルを配置した。

運転席側では「包まれ感」、助手席側では「拡がり感」を演出

情報機能を集約した12.3インチの大型パネル

走行性能では「走ることが楽しく快適なクルマ」としての完成度を追求した。パワーユニットは、アクセルを踏んだ瞬間から分厚いトルクが立ち上がり、停止状態から最高速度まで最大パワーを瞬時に供給する。


走れば走るほど空気をきれいにする新概念「マイナスエミッション」を採用。これは発電のために走行時に空気を取り入れて排出するFCVならではの特徴を活かしたもので、吸入した空気をきれいにして排出する空気清浄システムを導入した。

「マイナスエミッション」イメージ図

具体的には、エアクリーナーエレメント(ダストフィルター)でPM2.5レベルの細かい粒子まで捕捉。ケミカルフィルターで有害な化学物質を除去するとともにPM2.5の発生を抑制する。また、走ることできれいにした空気量をセンターディスプレイ上で分かりやすく表示する。

きれいにした空気量をセンターディスプレイ上で表示

航続距離を延ばすために、水素搭載量を約20%拡大。フロアトンネルのスペースも活用して水素搭載量を従来の4.6kgから5.6kgに増やした。また、燃費を約10%向上させることで、従来型比+約30%となる約850km(Gグレード)の航続距離を実現した。

フロアトンネルのスペースも活用して水素搭載量をアップ

「MIRAI」は災害による停電などの非常時の電源として活用可能。「DC外部給電システム」と「アクセサリーコンセント(非常時給電システム付)」の2種類の給電機能を標準で備えている。

災害による停電などの非常時の電源として活用可能

メーカー希望小売価格は次の通り。

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