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自転車用の傘「UNDER-COVER」―傘から頭を出せば、視界が良くなる!


自転車用のレインコートやポンチョは脱ぎ着が面倒。また、濡れたレインコートを乾かす場所が必要という使用上の制限がある。例えばレインコートを着用して自転車通勤したとき、濡れたレインコートはオフィスのどこに干せばよいのか?

「UNDER-COVER」は自転車用の傘。レインコートと傘の両方のメリットを持つ、サイクリスト用の雨具だ。ドイツ在住のThomas Schmidt氏をリーダーとする7人のチームが考案した。

レインコートと傘の両方のメリットを持つサイクリスト用の雨具「UNDER-COVER」

Thomas Schmidt氏によれば、人類は3,000年以上にわたり、傘を使って雨に濡れることを防いでいたという。であれば、自転車に乗るときも傘を利用し、3,000年に渡って蓄積された先人の知恵を活用するのが良いと、Schmidt氏は主張する。

もちろん、歩行時に使用する傘をそのまま使用するわけにはいかない。片手運転になってしまうので危険だし、上半身が濡れるのを防げたにしても、下半身やフロントバスケット内の荷物が濡れるのを防げないためだ。

参考画像:歩行時用の傘を自転車乗車時に利用した例

「UNDER-COVER」は、このような問題を解決する自転車乗車時専用の傘。傘の軸部分を専用ツールで自転車のフレームに固定。これにより両手をフリーにし、安全な運転を可能にしてくれる。

「UNDER-COVER」を使えば、両手がフリーに

歩行時用の傘を自転車乗車時にさすと、傘は人の頭よりも高い位置にくる。だが「UNDER-COVER」であれば、傘の石突が利用者の手より下になるほど、低い場所に位置する。この低い位置と特別な形状により、利用者の下半身が雨に濡れることを防げるようになった。両手も雨に濡れないので、手が滑ることもない。

石突は、利用者の目線よりも低い位置に
下半身や靴が濡れにくい

では頭部は?というと、専用のフードが雨に濡れることを防いでくれる。このフード部分に関しては、レインコートの機能性を取り入れている。

頭はムレそう…。

レインコート構造により、傘を手でさしているときのように視界が遮られることがなくなった。だがこの部分以外は傘なので、レインコートのように雨具と体が直接触れることはなく、暑かったり、ムレたりすることはない。

視界、良好!

最大のメリットは、傘に近い保管が可能なこと。目的地についたら「UNDER-COVER」を傘のように折り畳み、傘と同じように干し、傘立てにさしておける。レインコートだと濡れたまま専用ケースにしまわざるを得ないこともあり、レインコートが臭くなってしまいがち。でも、「UNDER-COVER」であれば使用後のメンテナンスが傘なみに楽なため、そのようなことはなくなる。これこそが3,000年の知恵だろうか?

目的地についたら「UNDER-COVER」を取り外し

一般的な傘に近い手入れが行える
3,000年の知恵?

「UNDER-COVER」サイズ

Thomas Schmidt氏らのチームは現在、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、39ユーロの出資と8ユーロの送料などで「UNDER-COVER」を1つ入手可能だ。出荷は2018年2月に予定されている。

空力は悪そう…。

自転車用のレイングッズと言えば、雨よけシールド「dryve」などがある。だがこれらの多くは高価。それに比べると「UNDER-COVER」は価格がかなり安いというメリットがある。これも、3,000年の知恵かもしれない。

参考画像:雨よけシールド「dryve」
使ってみると実に便利だが、お値段が少々はる
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