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うつむきながら前を見る―プリズムを使った自転車用アクセサリー「VeloView Prism」


米国フロリダ州在住のCarl PanekさんとLarry Leventhalさんは、自転車のハンドルバーに取り付ける「VeloView Prism」を開発した。「より安全に、より速く、より快適に」というモットーで開発されたもの。

下を向いたまま前を見られる「VeloView Prism」

「VeloView Prism」は、空気抵抗を減らすエアロポジションを取りつつ、前をしっかりと見るためのもの。その名称からわかるとおり、プリズムを活用している。

エアロポジションを取りながら、
前を見ることが可能に

PanekさんとLeventhalさんは当初、カメラとLCDモニターの組み合わせを試したという。だが頻繁にバッテリーを充電しなければならないことと、太陽光線の具合によってはLCDモニターが見えないことなどの理由により、断念した。

この点、プリズムであれば電力は不要で、日中であっても前方がよく見える。また、カメラなどを使用する場合と比べ、取り付けも簡単で、しかも重さも軽いというメリットもあるという。

取り付けには結束バンドを使用する

だがどんなサイズのプリズムを、どうやって、どこにマウントするか?を突き詰めていく作業は簡単ではなかったという。完成までには多くのプロトタイプの試作と、それらを取り付けた1万6,000キロにもおよぶ走行テストが実施されたそうだ。

1万6,000キロ!

こうして完成した「VeloView Prism」は、「一度これを取り付けたサイクリストは、外したいとは思わないだろう」とPanekさんとLeventhalさんが語るほどの自信作となった。「VeloView Prism」を装着していれば、頭を下げたままの体勢を取れるが、これはスピードがでるだけでなく、クビや背中の筋肉の疲れを緩和するためだ。

とはいうものの、「VeloView Prism」を装着して東京の道路を、特に都心部の道路を走行するのは、危険を伴いそうだ。だが、管理された安全な場所や、競技場内で走行する場合には、有効かもしれない。

Carl PanekさんとLarry Leventhalさんは「VeloView Prism」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者を募集中。50ドル出資することで「VeloView Prism」を一台入手可能だ。日本への送料が別途20ドル必要となる。出荷時期は、2017年5月を予定している。

結束バンド付き!
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