ホーム   »   ガジェット   »   iPadをWindows 10ノートPCにするiPadケース「Wi board」…これがあれば、遊びも仕事も

iPadをWindows 10ノートPCにするiPadケース「Wi board」…これがあれば、遊びも仕事も


「Wi board」はiPadをWindows 10ノートPCにするiPad用ケース。iPadのエンターテインメント性と、Windows 10 PCの生産性のいいとこ取りができる。

iPadをWindows 10ノートPCにするiPad用ケース「Wi board」

開発したのはドイツの都市カールスルーエ在住のHai Ha Nguyen氏。同氏は、ゲームやSNS、情報収集にはiPadを使用しているが、仕事ではWindowsノートPCを使用しているという。iPadでは、たとえばExcelの表をWordに埋め込むなど、Windows上であれば簡単にできる作業でさえも困難なためだ。だがiPadとノートPCの両方を持ち歩くのは不便だと思い「Wi board」開発を思いたった。

Windowsでしかできない作業は、どんどん減ってはいるんですけどね…。

「Wi board」を一言で表現すれば、“ディスプレイを持たないノートPC”。iPadのスクリーンをディスプレイとして使用する。使用するには、App Storeで専用アプリをダウンロードして起動。あとは、「Wi board」とiPadをBluetooth経由で接続すれば、Windows PCの画面がiPadに表示されるという仕組みだ。アプリはAndroid用も用意される。


Nguyen氏は、iPadとiPad用のBluetoothキーボード、そしてノートPCを持ち歩くのに比べると、iPadと「Wi board」の組み合わせはカバンの重さを軽くしてくれるとしている。


またNguyen氏は、iPadにポートが少ない点に不満を持っている。Bluetoothを使用すれば多くの機器に接続可能ではあるが、出張先などではBluetoothデバイスが使えない、あるいはうまく繋がらないという状況に置かれることも少なくはない。「Wiboard」はUSBポート2つ、HDMIポートを1つ搭載している。このため、プリンター、プロジェクター、スキャナー、USBハードディスクなど、様々な外部デバイスに簡単に接続が可能だ。ビジネスの現場では、これらのポートが有用なケースはまだまだあるだろう。

USBポート、HDMIポートなどを装備

出先でのプレゼンに便利かも?

Nguyen氏は現在、「Wi board」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では4GB RAM、64GBストレージを装備した「Wi Standard」を219ユーロで入手可能だ。CPUをIntel Core M3プロセッサに、ストレージを128GBにアップグレードした「Wi Plus」は349ユーロで入手できる。その他、OSにWindows 10ではなくRemix OSを搭載した「Wi Base」(89ユーロ)も用意されている。

Remix OSは魅力的ではあるが、
iPadでAndroidアプリを動かすメリットはないかもしれない

残念なのは、「Wi board」にはSIMスロットが搭載されていない点だ。フリーSIMが挿入可能であれば、「Wi board」の利用範囲はもっと広がるだろう。この点についてNguyen氏に問い合わせたところ、インターネット接続はiPadまたは手持ちのスマートフォンでテザリング機能を使用して欲しいとの回答があった。だが、もし現在kickstarterで実施しているキャンペーンで50万ユーロ以上の調達に成功した場合には、すべてのデバイスにSIMスロットを装着して出荷するプランがあるとも回答している。

おすすめの関連記事
関連キーワード
関連記事
Google ニュースで「インターネットコム」をフォローできます。スマホ、タブレットなどで便利に読めます。 是非フォローをお願いします!