電車みたいなトラックが走るeハイウェイ構想

ドイツ企業シーメンスがドイツのアウトバーンの一部に、eハイウェイシステムを構築すると発表した。2018年の終わりまでに設置を完了させるという。

eハイウェイとは、トラックと貨物列車のいいとこ取りを目指したシステム。道路上に架線を設置し、ここからハイブリッドトラックに対して電力を供給する。トラックはルーフに設置されたパンタグラフを伸ばして電力を受け取り、モーターで走行するという仕組みだ。

電車みたいなトラックが走るeハイウェイ構想

それなら貨物列車を使えば良いのでは?とも思うが、貨物列車での荷物の運搬量には限界があるという。また、駅から最終目的地まで荷物を運ぶには、トラックに移し替える必要がある。eハイウェイは、これらの問題の解決を目指す。

ハイブリッドトラックは、架線のある区間は電力のみで、架線の無い場所ではハイブリッドエンジンで走行する。これにより、貨物列車よりもより柔軟に、様々な場所に荷物をシームレスに運搬できる。

シーメンスが最初にe-ハイウェイ構想を発表したのは2012年だった。2016年にはシーメンスはこの構想を一歩前進させ、スウェーデンの自動車メーカーと共同で、スウェーデンの公道に2キロの架線を設置した。

電車みたいなトラックが走るeハイウェイ構想

ドイツに構築されるeハイウェイはドイツヘッセン州の依頼によるもので、アウトバーンの約10キロに架線を設置。実際の運輸ネットワークの一部として使用される。システムの計画、建設、メンテナンスをシーメンスが請け負うそうだ。

シーメンスは、eハイウェイシステムは内燃機関のみを使用するトラックよりも効率が高いだけでなく、システム周辺での大気汚染物質排出削減にも寄与できるとしている。

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