車イスに乗った人が「視線」で操作できるPCが話題だ。透明な画面を備えていて、前方の見通しもきき、さらに音声を発する機能もある。
このPCを試作したのは東京都の企業、オリィ研究所の吉藤健太朗氏。ロボットやALS(筋萎縮性側索硬化症)患者向けの意思伝達装置の開発を手掛けている。
このほどALS患者の要望に応えた新たな機器を、次のような説明と一緒にTwitterで公開し、あらためて注目を浴びている。
「「車椅子で視線入力→発話ができて前方もみたい」というALS患者さんの要望を実現してみた結果・・・すごくSFっぽくなった」
「車椅子で視線入力→発話ができて前方もみたい」というALS患者さんの要望を実現してみた結果・・・すごくSFっぽくなった pic.twitter.com/s8CfowzSXY
— 吉藤ory (@origamicat) 2017年4月25日
さまざまな装置を組み合わせて便利なものを作り出すようすには、電子工作好きなら心をくすぐられるに違いない。同時に「視線入力」などの先進技術がかなり我々の暮らしと身近になっていることに、あらためて驚きを覚えた人もいるだろう。
視線入力はもともと軍用ヘリコプターから銃撃を行うために開発が進んだが、後に福祉工学が導入。今日ではAmazon.co.jpでも必要なセットを買えるようになり、民生での応用も急速に進んでいる。