Web ブラウザ同士を直接つないでチャットができる P2P(Point to Point) サービス「WebRTC Chat on SkyWay」の無償試用版を、NTT コミュニケーションズ(NTT Com)が開始した。チャットでの発言内容をサーバなどに履歴として残さないため、プライバシ保護を図れるという。

ブラウザだけで P2P チャットができる「WebRTC Chat on SkyWay」、NTT Com が開始
WebRTC Chat on SkyWay

ブラウザ間でリアルタイム通信を可能にする「WebRTC(Web Real-Time Communications)」技術を採用した。

P2P 方式のチャットサービスは従来、専用アプリケーションや事前の会員登録が必要なものが多かったが、NTT Com の新サービスは好みの URL を作成し、相手にメールなどで知らせるだけでチャットができる。また、URL ごとにパスワードを設定することも可能。

PC に接続したマイク、Web カメラを使えば音声や映像を生かしたコミュニケーションもとれる。なお、発言内容はサーバに保存しないものの、違法データの交換対策としてチャット開始/切断時の接続情報は記録する。

対応ブラウザは Chrome と Opera の最新版。Firefox や Internet Explorer で利用しようとすると警告が出る。

このサービスは、WebRTC 技術を生かした Web アプリの開発基盤「SkyWay」の紹介を兼ねている。NTT Com では SkyWay を含む HTML5 関連技術の活用事例を「HTML5 Experts Works」として公開している。