米国KFCが、部屋の中に“圏外”空間を作るテント「Internet Escape Pod」を販売している。テント内の人たちをクーポンや広告から守るカーネルサンダースさん人形付き。
カーネルサンダースさん人形付き
このテントは、携帯電話の使用頻度が高まる、米国の“サイバーマンデー”向けに販売されているもの。サイバーマンデーといえば、以前であれば職場のPCを使ってオンラインショップサイトに接続する人がほとんどだった。だがいまではスマートフォンを使う人が増えており、これに合わせて米国の小売店は、サイバーマンデー向けの広告や割引クーポンを、メールやSNS経由で利用者のスマートフォンに大量に送るようになっている。
「Internet Escape Pod」は、そのような広告やクーポンから利用者を守るためのテント。素材にはスチールとステンレススチールメッシュが採用されているので、中に入りドアを閉じれば携帯の電波をシャットアウトできる。テント内にいる限りはスマートフォンが使えなくなるので、結果として利用者を広告やクーポンの嵐から守れるという仕組みだ。
サイズは直径が約2.1メートル。高さが約1.98メートル。大人4人が入れるサイズに設定された。
オリジナル価格は9万6,485.34ドル(約1,081万円)。だが現在はサイバーマンデー特別価格の1万ドル(約112万円)で割引販売されている。日本円にして900万円近い大幅値引きだが、この価格にはテントの組み立てと設営費用も含まれている。
米国KFCが製作した「Internet Escape Pod」は写真の1個だけ。これが売れてしまったら、新たに製作する予定はないとのこと。また、米国以外への配送には対応していないとのことだった。