ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」

「Wink Bar」は、ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー。フランスパリに本拠をおくVelcoが開発した。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
ナビ機能・自転車用ライト付きの自転車用ハンドルバー「Wink Bar」

愛車に取り付けられている純正(?)ハンドルバーと交換して使用する商品。ハンドルバーに取り付けて使用する自転車用のナビはすでにいくつか販売されているが、「Wink Bar」はハンドルバーに最初から組み込まれているので見た目がすっきりする上に、盗まれるリスクを下げることができる。


ナビシステムは、スマートフォンと連携するタイプ。次のコーナーで曲がる場合に、曲がる方向のライトが点滅してサイクリストに知らせる仕組みだ。コーナーを直進する場合には両方のライトの中心部付近が光る。Uターンする場合にはライトが外から内側へと流れて注意を喚起する。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
曲がる方向を光で知らせる

前述の通り同様の仕組みを持つナビシステムはすでにあるが、「Wink Bar」ではライトが2つ使われており、しかもその間隔が広いのが特徴。これにより、目線をハンドルバーにそれほど落とさなくても曲がる方向を認知でき、安全性が高まると考えられる。

夜間は自転車用ライトとしても機能。250ルーメンの明るさで前方を照らしてくれる。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
ライトとしても機能

充電は、ハンドルバーに内蔵されたバッテリー(1,800mAh)を取り出して行う。満充電すれば、3週間程度使用を続けることが可能だ(1日30分のナビ使用と、30分程度の点滅モードでのライト使用時)。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
バッテリーは、ナビとライトの両方に給電
別々に充電する必要がない!

「Wink Bar」には盗難防止機能もあるが、2G回線を使用しているため、残念ながら日本では利用できないようだ。

開発元のVelcoでは現在、「Wink Bar」の市販に向けてクラウドファンディングサイトIndiegogoで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では149ドルの出資と27ドルの送料で「Wink Bar」を1本入手できる。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は264ドルになる予定。出荷は2017年9月に予定されている。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
ここまで紹介してきたストレートバーのほか、
アーバンバー(画像)も用意されている

クルマでは、メーカー純正のナビやオーディオが最初から搭載されているものが多い。同様に、自転車でもナビやフロント&リアライト、盗難防止装置などが最初から装備されている“スマートバイク”と呼ばれるものも増えてきている。とはいえ、これらはまだ高価だ。ハンドルバーを換装することで少しだけスマートバイクに近づけ、ライトやナビの盗難をある程度防げるハンドルバーという発想は面白いかもしれない。

ナビ機能のついた自転車用ハンドルバー「Wink Bar」
どんな自転車も、スマートバイクになる!