人の手を借りずに働く自律型の警備ロボット「INTELLOS」(注:正式名称は未定)を、シャープの米国法人が発表した。
最近は人型ロボット兼携帯電話の「ロボホン」などが注目のシャープだが海外でもロボット事業を展開している。
INTELLOSは無人地上車両(UGV)と呼ぶ製品の一種で、車輪を備えて走り回るいわば「陸のドローン」だ。
360度四方をとらえるドーム型カメラ、マイク、各種センサーを搭載し、工場などの敷地内であらかじめ指定した経路を障害物などを避けながら自動で巡回する。カメラ搭載部をキリンの首のように伸ばし、高い位置から設備に異常がないか調べることも可能。遠隔操作は不要で、映像や音声は無人で記録し、無線メッシュネットワークを通じて即時に離れた場所へ転送できる。
有毒ガスや放射線も計測でき、配管の亀裂や危険物の漏洩(ろうえい)などを見つけるのに役立つ。
さらに緊急事態には、人間が介入して操縦できる。双方向マイクとサイレン、点滅灯で不法侵入などに警告を発する機能もある。ただ、さすがに武器などは備えていないようだ。
1回の充電で最長8時間動作するバッテリーを備えており、1日3交代以上の体制を組めば24時間監視を続けられる。
米国のセキュリティイベント「ASIS」に参考出展した。今後 北米での展開を予定している。