京のイメージ画像
京、がんばった

スーパーコンピューターの世界ランキング「Graph500」で、この6月に日本の「京」が3連覇を果たした。京を開発する理研が正式に報告し、今後の方針も発表した。

Graph500は、「ビッグデータ」と呼ぶ大量の情報を処理するのに重要な「グラフ解析」の性能を競う取り組み。2015年11月以降、3期連続で京が1位。通算4期目となっている。継続したアルゴリズムやプログラムの開発によって性能を飛躍的に向上させた成果だ。

京は、科学技術計算でよく使う規則的な行列演算だけでなく、不規則な計算が大半を占めるグラフ解析でも優秀だと、あらためて証明したかたち。

幅広い分野に対応できるスーパーコンピューターとしての「汎用性」の高さをあらわしており、特定のランキングで高得点を出すだけのシステムではないと考えられる。

理研は「この記録は神威太湖之光などの新しいシステムに比べても大幅に高いスコア」と胸を張る。

中国もあなどれず


Graph500ランキング上位の一覧
京はライバルに大差をつけたが、今後も改良に力を入れる

だが2位に入った神威太湖之光もあなどれない。最近、鮮烈な登場をかざったこの中国のスーパーコンピューターが、計算能力のみを競う「TOP500」で1位を獲得しただけでなく、Graph500でも一定の力を示したのは注目に値する。

まだグラフ解析において京との性能差は大きいとはいえ、神威太湖之光もまた「汎用性」を備えているようだ。今後は熾烈な競争になるかもしれない。

京は引き続き改良を進め、アルゴリズムやプログラムの開発でさらなる性能向上をめざす。また一方で現実社会の課題解決や、科学分野の基盤技術へ貢献するための研究開発にも力を入れるとしている。