NVIDIAのAI用コンピューターを搭載するレースカー
NVIDIAのAI用コンピューターを搭載するレースカー

NVIDIAは、世界初の公式ロボットカーレース「Roborace Championship」に出場するクルマに人工知能(AI)用コンピューターを提供すると発表した。

「DRIVE PX 2 AI」と呼ぶコンピューターで、大きさは弁当箱ほど。レーダー、ライダー(光センサー)、カメラ、GPS、高解像度マッピングなどの情報を処理するため、MacBook Pro 150台分に匹敵する処理能力を備える。ディープラーニング(深層学習)に対応し、レースを重ねるほど優れた性能を発揮する。


3月のF1オーストラリアGPでのFernando Alonso(フェルナンド・アロンソ)選手の事故を踏まえての取り組み。人命を危険にさらさず、レースカーの性能を引き出す方法を探る。

Roborace Championshipに出場する10チームは、NVIDIA DRIVE PX 2を搭載した2台の無人カーで、1時間レースをすることになる。クルマの性能は同じで、競争の優位を決めるのは各チームの作るAIのできばえだそう。

クルマのデザインは、SF映画「Tron: Legacy」に登場する架空の乗り物「ライト・サイクル」の生みの親であるデザイナー、Daniel Simon(ダニエル・サイモン)氏によるもの。