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ヘルメットなしで乗れるバイク!…BMW Motorradの100周年記念コンセプトモデル「VISION NEXT 100」


BMW Group各社は創業100周年を祝い、同グループの次の100年を見据えたコンセプトモデルを今年に入り次々と発表してきた。その締めくくりとなるのがBMW Motorrad。同社は米国ロサンゼルスの「Iconic Impulses. The BMW Group Future Experience」で、バイクの未来を示すコンセプトモデル「VISION NEXT 100」を公開した。

BMW Motorradによるバイクの未来「VISION NEXT 100」

通常、コンセプトモデルは、5~10年先の社会を想定してデザインされるという。だが「VISION NEXT 100」では、数十年後の未来がターゲットとなった。BMW Motorradは、今よりもデジタル化が進み、あらゆるものが繋がった世界で求められるバイクは、“デジタル時代に、アナログ体験”が可能なものだとして「VISION NEXT 100」を設計。BMW Motorradのデザイン部門トップであるEdgar Heinrich氏はこのコンセプトモデルを、ありふれた日常からの「大脱出(Great Excape)」であると表現している。

ありふれた日常からの「大脱出(Great Excape)」

「VISION NEXT 100」では、バイクライダーは身体を保護するジャケットやヘルメットを着用する必要がない。バイクにライダーを保護する機能を持たせているので、ライダーはバイクのパワーや加速感、それに自然の風を常に直接感じる“アナログ体験”を得られるようになる。

バイクのパワーや加速感、それに自然の風を感じる“アナログ体験”

この機能を支えているのが、自動バランス機構。バイクは路上を走行しているときも、路肩で一時停止しているときにも、この機構によって自立が可能だ。バイク初心者は、自動バランス機構が提供する様々な機能と、絶対に倒れることのないバイクから多くの恩恵を受けられるという。上級者であっても、より軽くなったハンドルとこの機構により、いままで以上に敏捷かつダイナミックな操作が可能となるそうだ。

ヘルメットなしの実現をサポートする機能のひとつ「自動バランス機構」

アナログ体験を強調してはいるが、デジタルツールが使用されないわけではない。「VISION NEXT 100」は周囲の情報を常に収集し、バックグラウンドシステムがそれを処理している。例えば前方に危険がある場合には、それをライダーに知らせ、適切な回避方法を提案する。その際、情報は「Visor」と呼ばれるサングラスからライダーに伝えられる仕組みだ。

アナログ体験をデジタルツールがサポートする

「Visor」で表示される情報は、ライダーの目の動きで切り替えられる。正面を見ているときには情報は表示されないので、ここでもライダーはバイクのコントロールに集中し、風や自然を感じることが可能だ。

ライダーに情報を提供する「Visor」

デザインは、“デジタル時代のアナログ体験”というコンセプトにふさわしいもの。未来的な外観でありながら、ボクサースタイルのエンジンカバーや1923年のR32をイメージしたフレームなど、かつてのBMWを想起させるものとなっている。

1923年のR32をイメージしたフレーム

参考画像:1923年のR32

「VISION NEXT 100」は、「Iconic Impulses」で10月16日まで展示される予定。

未来へ、エスケイプ!
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