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充電がほぼ不要な電動アシスト自転車、Budnitz Bicyclesの「Model E」


Budnitz Bicyclesの「Model E」は、最近流行の“電動アシストに見えない”電動アシスト自転車。充電がほぼ不要なのも売りのひとつだ。


“電動アシストに見えない”秘密はリアホイールに装着されたハブモーターである、イタリアZehus社の「BIKE+ all in one」を採用したため。このハブモーターは、重さ3キロの本体内にモーターだけでなく、バッテリーや回生ブレーキまで内蔵している。


これにより、電動アシスト自転車のルックスに大きな影響を与えるバッテリーをフレーム周辺から排除しただけでなく、バッテリーからモーターへと続く電源ケーブルさえも無くすことができた。「Model E」が一般的な自転車と外見上違って見えるのは、このハブモーターだけ。しかも、このハブモーターにさえ気付かない人は多いだろう。


「Model E」が充電がほぼ不要な理由も、この「BIKE+ all in one」によるところが大きい。「Model E」が坂道を下るとき、「BIKE+ all in one」に組み込まれた回生ブレーキが機能し、バッテリーを充電してくれる。回生ブレーキの効きは強力なため、ハンドブレーキを握る手はかなり楽になるそうだ。


「BIKE+ all in one」は、ペダルを逆向きに漕いでバッテリーを充電することもできる。


その他、チタンフレームの採用による軽量化や、スロープセンサーによる登坂時中心のアシスト設定などにより、一般的な使用では充電なしでも十分に電動アシストによる恩恵を得られる自転車となった(注:「Model E」では軽量なチタンだけでなく、クロモリフレームを装備したバージョンもあります)。


利用者の中には、もっと強力な電動アシストを期待する人もいるだろう。「BIKE+ all in one」は、スマートフォンにより各種モードを選択でき、平地でも強力なアシストを提供できる。


ただし、その場合はバッテリーを外部電源から充電することになる。バッテリーは取り外せないので、自転車を外部電源近くに移動させ、「BIKE+ all in one」にケーブルを接続しなければならない。フル充電に必要な時間は約3時間。一回の充電で32キロから最大160キロのアシストが可能だ。


さて、前述の通り、「BIKE+ all in one」に組み込まれたバッテリーは取り外せない。すでに電動アシスト自転車を保有しており、バッテリーがへたって交換した経験のある方は、この点について不安を抱いたのではないだろうか?自転車の本体はまだまだ使用できるのに、バッテリーがダメになってしまったために廃車にせざるを得ないという状況は、ちょっともったいない。


Budnitz Bicyclesにこの点について問い合わせてみたところ、同社のGregg Masonさんより、「『BIKE+ all in one』のバッテリーは3,000回の充電に耐えるよう設計されている」という回答を得た。毎日充電したとしても、8年以上使用できる計算になる。


8年後には今よりも優れたハブモーターが開発されているはず。そう考えれば、バッテリー寿命のことは心配する必要はないのかもしれない。

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