ウェザーニューズは4月17日、「4月こと座流星群」が観測ピークを迎える4月22日夜の全国の天気傾向を発表した。22日は夜ほど高気圧に覆われ、広い範囲で流星観測を楽しめそうだとしている。

■「4月こと座流星群」とは?

「4月こと座流星群」は、以前は「こと座流星群」と呼ばれていたもの。現在は国際天文学連合により「4月こと座流星群」に改称されている。母天体はサッチャー彗星で、ピーク時には1時間に5個から10個程度の流星が観測できるが、ときに突発的に流星数が増加することがある。

今年の流星の見ごろ時間帯は4月22日23時頃から23日明け方にかけて。極大予想時刻は午前3時となっている。

「4月こと座流星群」の放射点である「こと座」は、20時頃から北東の空に上る。深夜には放射点が天頂付近まで上り、流星が見つけやすくなる可能性が高い。だが深夜1時頃には月が上って来てしまうので、観測はそれ以前に済ませるか、または月明かりが目に入らないよう工夫する必要がある。

4月22日は「4月こと座流星群」 ― ウェザーニューズ、全国の天気傾向を発表
「4月こと座流星群」の放射点(出典:ウェザーニューズ)

■当日の天気は?

22日夜から23日朝にかけて、日本付近は低気圧が去って高気圧に覆われるため、穏やかに晴れる所が多く、広い範囲で流星観測を楽しめる予想。

「4月こと座流星群」観測可能エリアマップ(出典:ウェザーニューズ)
「4月こと座流星群」観測可能エリアマップ(出典:ウェザーニューズ)
*クリックしてウェザーニューズの「流星見えるかなマップ」に移動)

ただし、東日本太平洋側や九州南部は、20〜21日に通過する低気圧によって、全国的に降ると予想される雨からの回復が遅く、雲が多めとなる。また、北海道も東の海上の低気圧の影響で、オホーツク海側は雲が流れ込みやすく、沖縄付近も前線の影響を受けて、雲が多くなりそう。このため、北海道オホーツク海側や東日本太平洋側、九州南部、沖縄周辺は雲の隙間からの流星観測になる予想。だが、低気圧や前線の動き次第で、雲の量が変化し、見られるエリアも増えてくる可能性がある。

今回公表された情報は、4月17日時点での予報をもとにした見解となっている。最新の天気については、同社の PC 向けサイト、およびスマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「こと座流星群」で確認されたい。

■「SOLiVE24」で「4月こと座流星群」を全国7か所から生中継

同社の運営する24時間ライブ番組「SOLiVE24」では、22日23時から25時まで(事前番組は22時から)、全国各地から生中継を行う特別番組を放送する予定。観測に適すると予想される全国7か所からリアルタイムに流星の様子を中継する。