ソニーと Hydro-Québec が合弁会社を設立 |
企業や家庭に電力を供給する電力系統は、従来からの火力や水力、原子力といったエネルギー源だけでなく、太陽光や太陽熱、風力といった再生可能エネルギーを利用するようになってきている。ただし、再生可能エネルギーによる発電量は天候などの要因で変動が大きく、電力を安定供給するために大規模な蓄電システムの活用が考えられる。こうした蓄電システムは、災害時などの電力供給確保にも役立つ。
ソニーらが設立する新会社は、ソニーが持つオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池や蓄電モジュール システム制御に関する技術と、Hydro-Québec が持つ電力系統の運用/制御技術とリチウムイオン電池材料技術を組み合わせ、電力系統用の蓄電システムと電池材料技術を開発する。変電所におけるピーク対策や再生可能エネルギーの系統連系などに対する有効性を検証し、スマートグリッド向け蓄電システムの研究も行う。
新会社の本社は、カナダのケベック州ヴァレンヌに置く。社名は未定。
なお、Hydro-Québec の株主はケベック州政府で、発電、送電、配電事業を手がけている。
Hydro-Québec の Web サイト (出典:Hydro-Québec) |