Future Lab Program製品のイメージ
ソニーがつくったコンセプトプロトタイプ「Future Lab Program T」

ソニーが開発した「魔法の机」のような発明が面白い。本やカップを置くと、拡張現実(AR)あるいは幻のような映像を重ねて表示し、指でなぞるだけで操作できる。


新技術開発の取り組み「Future Lab Program」から生まれたコンセプトプロトタイプで、名前は「T」というアルファベット1文字。

Tはテーブルとスタンドライトのようなプロジェクターで構成する。

Tを構成するテーブルとプロジェクター
テーブルとプロジェクターで構成する

テーブルの上に本やカップなどを置くと、センサーが自動で認識、分析し、プロジェクターが上から最適な映像を重ねて表示する。例えば不思議の国のアリスの絵本を開けば、挿絵のトランプの兵隊が飛び出して走り回り、さらに文中の意味深な一節も浮かび上がる、といった具合だ。

手を伸ばして、本やカップ、あるいは幻のようなトランプの兵隊に触ると、またセンサーが反応し、映像を操作できる。

テーブルに置くものに合わせ、どのような映像を表示し、どのような操作をできるようにするか、自由に変更できる。

Tが各種の物体を認識しているようす
深度センサーがさまざまな物体を認識する

高精度な「深度センサー」と、人工知能(AI)技術として注目を浴びる「機械学習」を生かし、複雑な動作を可能にしている。ただし「クラウド」などのインターネットとつながった外部のシステムに大きく依存しておらず、基本は独立して利用できるという。




この魔法の机には、いったいどんな使い道があるだろうか。

ソニーは外部の企業と協力して可能性を模索しようと考えている。例としてはショールーム。新製品に映像を重ねて表示し、客が触れるようにすれば、面白い見せ方ができる。あるいはオフィスでの会議や、店頭ディスプレイなどだ。

ほかにもゲームや教育など、さまざまな分野に応用ができそうだ。

T、はドイツ・ベルリンで開催している電子機器のイベント「IFA2016」に展示中。