2014年度のスマートデバイス出荷台数は、前年の3,679万台から微増して3,683万台。年度の出荷台数規模としては過去最多だったが、2013年度までと比べると拡大のペースは鈍化した。格安 SIM カード市場が伸びたことで、スマートフォンの販売台数が減少したことが影響している。スマートデバイスの出荷台数は今後も増加し、2018年度には2014年度比21%増の4,470万台となる見込み。
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スマートデバイス市場は着実に成長 |
2014年度のスマートデバイス出荷台数の内訳を見ると、スマートフォンは前年比93%に減少する一方、タブレット端末は前年比128%の916万台と順調に増加している。スマートデバイスにおけるタブレット端末の割合は2013年度は19.4%、2014年度は24.9%に拡大しており、2018年度には31.8%にまで拡大する見込み。また、2015年度はタブレット端末の年間出荷台数が1,054万台となり、同年のノート PC の出荷台数見込み(793万台)を逆転すると見られる。
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タブレット端末の成長率が高い |
実際にユーザーは、どのようなモバイル端末を所有しているのだろうか。インターネットユーザー1,102人に複数回答で尋ねたところ、スマートフォンが最も多く59.9%、フィーチャーフォンが44.7%で次点、タブレット端末(Wi-Fi モデル)が21.9%でこれに続いた。タブレット端末の合計(回線付きモデルと Wi-Fi モデルの合計)は29.7%となり、モバイルノートパソコン(15.8%)の2倍近い割合となった。なお、所有するモバイル端末の平均台数は1人当たり1.6台だった。
1年後に所有していたい端末も尋ねると、「腕時計型端末」が7.4%となり、現在の所有率と比べて4.6倍のポイントを記録している。米国 Apple の Apple Watch が4月に発売されたことに刺激を受けた人も少なくないようだ。
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「腕時計型端末」の所有者が今後増えそう |