旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」が、2014年に寄せられた外国語の口コミから、訪日外国人旅行者の実態を分析、発表した。

訪日外国人旅行者が増加したおかげで、2014年に日本の観光地に寄せられた外国語の口コミ数は、前年の1.7倍に増加している。しかしその一方、 都道府県ごとに外国語の口コミ投稿数を見ると、東京都・京都府・大阪府に投稿された口コミが全体の6割に及んでいることから、外国人旅行者の訪問先は未だ限定的だ。

外国人観光客、東京や京都、大阪に集中か?―トリップアドバイザーが外国語の口コミから分析
外国語の口コミ数を都道府県ごとに集計

東京都に寄せられた口コミ数が全体の3割を占め、東京都・京都府・大阪府の3県に寄せられた口コミ数の合計が、日本全国に寄せられた口コミの6割を占めている。さらに、上位10県(東京都、京都府、大阪府、北海道、神奈川県、広島県、沖縄県、千葉県、長野県、岐阜県)の合計で、全体の8割以上を占める。

また、上位20の都道府県の口コミ件数増加率を見ると、前年に比べ、山梨県、沖縄県、 兵庫県、奈良県などが、それぞれ2倍近く増えている。それらの内訳を見ると、多数の言語の口コミが寄せられており、アジアのみならず世界中の旅行者が訪れている様子が読み取れる。

例えば山梨県は「河口湖」「富士急ハイランド」に外国語の口コミが多いが、「河口湖」には英語、スペイン語、フランス語、インドネシア語、タイ語、中国語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語などの口コミが、「富士急ハイランド」には、それらに加えてスウェーデン語、韓国語、トルコ語の口コミまであった。