三陸鉄道は、2011年3月11日の東日本大震災とそれにともなう津波で甚大な被害を受けて運休を余儀なくされていたが、3年後の2014年4月6日にやっと全線で運行再開できた。まもなく再開1周年を迎えることを記念し、三陸鉄道はヤフーとポケモンの支援を受けて、三陸鉄道の魅力を発信する特集ページ「三陸鉄道応援プロジェクト」を開設した。


三陸鉄道は、岩手県の三陸海岸沿いを走る第三セクター鉄道。宮古駅から久慈駅まで 71.0km の北リアス線と、盛駅から釜石駅まで 36.6km の南リアス線を保有している。2011年3月11に発生した震災の影響で駅舎や線路に甚大な被害を受け、全面的に運休していた。


全線運行再開からほぼ1年後の4月4日と5日、南リアス線ではポケモンの被災地支援活動の一環である「POKEMON with YOUトレイン」を特別運行させて1周年を祝う。盛駅発着時には、駅長のコスチュームを着た「ピカチュウ」が出迎える。なお、同列車が JR 釜石線から南リアス線へ乗り入れるのは震災後初だそうだ。また、4月5日は盛駅で記念イベントを催し、車両展示会やポケモン ステージなどを行う。


今回オープンさせた特集ページでは、三陸鉄道を知ってもらい、その魅力を伝える企画を展開する。具体的には、ポケモンの人気楽曲「ポケモン言えるかな？」の替え歌「サンテツ言えるかな？」の動画を YouTube で配信開始した。三陸鉄道の全駅名に加え、各地の名物などが歌詞に織り込まれている。




さらに、子ども向けの企画として、東北地方の好きなところ（場所、もの、こと）について投稿できる「みんなで投稿！東北地方の好きなところ」を実施。投稿されたコメントは、キッズ向けポータルサイト「Yahoo!きっず」で公開する。

三陸鉄道を資金面で支えてもらう活動も行う。一つは、「三陸鉄道 小石浜駅旧駅名板」「三陸鉄道1日車掌になれる券」などのレア アイテムをオークションして支援してもらう企画。3月29日から4月26日の期間、1週間ごとに第1弾から第4弾まで分けて開催する。

もう一つは、マーケットエンタープライズの買取サービスを通じて不用品を売却してもらい、1,000円（税別）の支援金をNPO 法人、特定非営利活動法人アットマークリアスNPOサポートセンター（岩手県釜石市）」を沿線の支援活動や駅名板の設置などに寄付してもらう、という内容。開催期間は3月30日から4月30日。別途、特に期限を設けずネット募金の受け付けも行っている。