KADOKAWA のアスキー・メディアワークスと角川アスキー総合研究所は、「子どもライフスタイル調査2015春」を実施し、今回は特に女子小学生のインターネット動画利用状況や読書習慣に関する集計結果を公表した。それによると、女子小学生の65%は動画共有サイトの視聴経験があり、10%は「毎日、ほぼ毎日」見ているそうだ。

女子小学生の65%が動画共有サイトを利用、10%は毎日視聴、ボカロは学年差が大
動画共有サイトの視聴状況

動画共有サイトを視聴したことのない女子小学生の割合は33.6%。内訳は、小学1年生から3年生(低学年)が32.1%、小学4年生から6年生(高学年)が36.9%で大差ない。視聴頻度の各選択肢についても、低学年と高学年で選択状況に大きな違いはない。

視聴している動画の種類は、「アニメ番組」が44.8%で最も多く、これに「ゲームの攻略や紹介」(30.6%)、「音楽」(30.2%)が続いた。高学年になって視聴率が低学年より目立って高くなるジャンルは、以下の通り。

・ゲームの攻略や紹介:低学年26.3%、高学年40.3%(全体30.6%)
・面白ビデオ:低学年17.7%、高学年33.8%(全体22.6%)
・ボーカロイド:低学年2.9%、高学年19.5%(全体7.9%)
・ドラマ番組:低学年4.0%、高学年9.1%(全体5.6%)

動画共有サイトで見る動画のジャンル
動画共有サイトで見る動画のジャンル

低学年と高学年で視聴率に大きな相違のみられたボーカロイドについて、聴取頻度と認知状況を調べたところ、以下のような結果が得られた。

【聴いたことがある層の聴取頻度】
・毎日、ほぼ毎日:低学年1.1%、高学年7.4%(全体3.1%)
・週に3〜4日:低学年1.5%、高学年4.9%(全体2.6%)
・週に1〜2日:低学年3.0%、高学年4.9%(全体3.6%)
・1か月に2回か3回:低学年2.2%、高学年3.3%(全体2.6%)
・1か月に1回以下:低学年6.0%、高学年9.8%(全体7.2%)

【聴いたことがない層の認知状況】
・聴いたことはないが名前は知っている:低学年35.1%、高学年34.4%(全体34.9%)
・ボーカロイドを知らない低学年42.2%、高学年27.0%(全体37.4%)

ボーカロイドの聴取頻度と認知状況
ボーカロイドの聴取頻度と認知状況

また(マンガ、雑誌、学習参考書を除いた)読書習慣は、読書量が1か月に「1冊〜2冊」という層が20.5%で最多。ただし、「3冊〜4冊」が18.7%で、「20冊以上」も12.3%いるなど、ばらつきが大きい。

読書頻度
読書頻度

なお、調査はアスキー・メディアワークスの女児向けゲーム&キャラクター情報誌「キャラぱふぇ」の読者を対象に実施し、回答者から女子小学生390人分(低学年:268人分、高学年:122人分)のデータを抽出して、集計した。

キャラぱふぇ
キャラぱふぇ