今朝は今年一番の寒気に覆われた日本列島だが、寒さの中にも春の気配が感じられ始めた。春といえば、花粉や PM2.5(微小粒子状物質)の飛来する季節だ。

日本気象協会と洗濯用洗剤ブランド「アリエール」を販売する神戸の P&G は、春の花粉と PM2.5 に備える「部屋干し指数」を開発した。この指数は、日本気象協会の天気予報専門サイト「tenki.jp」で提供されている。

よく晴れて乾燥した日には、洗濯物は屋外に干す“外干し”にしたい。だが、2月上旬以降は花粉の飛散が始まり、また PM2.5 の量が多くなる。“外干し”にすると、せっかく洗った洗濯物にそれらが付着する可能性がある。そこで、その日の晴雨の天気だけでなく花粉飛散予測なども考慮した、洗濯物を“外干し”にするか“部屋干し”にするかを判断する、指数が必要だ。

日本気象協会と P&G は、“外干し”にするか“部屋干し”にするかの新たな判断基準となる「部屋干し指数」を策定、情報を提供する。「部屋干し指数」では、天気だけでなく、洗濯物に付着してしまう花粉や PM2.5 などの大気の汚れも条件判断に含める。

算出方法は、日本気象協会の天気・風速・花粉の飛散量予測・PM2.5 の分布予測と、アレルギー専門医の清益功浩氏が監修した花粉付着実験の結果を掛け合わせるもの。清益功浩氏は、P&G 衣料用洗剤アリエールにおける「花粉付着量実験」プロジェクト監修者。

花粉や PM2.5 の気象ビッグデータで「部屋干し指数」、日本気象協会と P&G による
「部屋干し指数」画面