昨年7月に個人情報漏えい事件を引き起こした岡山のベネッセコーポレーションだが、2月17日に全国のローソン約1万1,000店で、プリペイドカード式オンライン学習プログラム「BenePa」(ベネパ)の販売を開始する。プリペイドカードの販売価格は500円から。

個人情報はもういらない―ベネッセがプリペイドカード式オンライン学習「ベネパ」を開始
プリペイドカードデザイン3種類

BenePa は、プリペイドカードを使った新商品で、これまでのダイレクトメールとは異なる顧客接点をつくるマーケティング改革・チャネル改革の一環でもあるそうだ。

ローソン店舗が販売する500円または1,000円のプリペイドカードを購入後、プリペイドカード裏面に記載されたコードを BenePa の Web サイトに入力すれば、自宅の PC などからいつでも学習できる。個人情報の入力は一切不要だ。

BenePa では幼児から高校生までを対象にした教材を取り揃えており、幼児向けには「はじめてのえいご」、小学生以上を対象にした「学年末の総仕上げ」「苦手分野の重点学習」などがある。

昨年7月にベネッセが引き起こした個人情報漏洩事件では他社がその情報を販促に使うなどしていたことが判明、大きな波紋を呼んだ。日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は11月に、ベネッセの「プライバシーマーク」(P マーク)を取り消している。

「プライバシーマーク」は、個人情報保護の体制を整備している事業者を認定するもので、ベネッセは2006年1月に「プライバシーマーク」を取得、それ以降、2年ごとに4回更新していた。最後の更新は2014年2月14日。当分「プライバシーマーク」を取得するのは無理だろう。