日本通信販売協会(JADMA)は、実際の書店である「リアル書店」と、ネット通販の「ネット書店」における書籍購入の実態調査を行った。同調査は2014年9月19〜22日の期間、全国の10〜60代の男女を対象に実施され、1,000人から有効回答を得た。

調査結果によると、過去1年間で書籍購入に利用したことがあるチャネルは、「リアル書店」が73.7%、「ネット書店」(電子書籍以外)が44.8%。年代別に見ると、40代は「リアル書店」が67.6%、「ネット書店」が57.7%となり、両書店の利用率の差が最も小さかった。また、60代の「ネット書店」利用率は39.6%となっており、10代の36.0%を上回っている。

「リアル書店」の利用は73.7%、「ネット書店」は44.8%--日本通信販売協会が実態調査
過去1年間に書籍購入に利用したチャネル

60代のネット書店(電子書籍以外)利用率は10代を上回った
60代のネット書店(電子書籍以外)利用率は10代を上回った

リアル書店とネット書店では、購入される書籍の傾向に違いはあるのだろうか。ジャンル別に見ると、リアル書店ではライトノベルや小説、雑誌、ネット書店ではコミックスや趣味の本などが多く購入されていることがわかった。また、リアル書店では初めて買う作家の書籍や好きな作家の最新刊などを購入する傾向が見られる一方、ネット書店ではまとめ買いや中古の商品を購入する傾向が見られたという。

リアル書店ではライトノベル、ネット書店ではコミックスがそれぞれトップに
リアル書店ではライトノベル、ネット書店ではコミックスがそれぞれトップに

同調査の詳細は、日本通信販売協会が運営する「ジャドマ通販研究所」Web サイトに掲載されている。