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上位10社は Intel やサムスン電子、東芝など |
シェア15.0%の Intel は、23年連続で首位の座を確保。成長率は前年比4.6%増だった。2014年はタブレット向けプロセッサ4,000万個の出荷を目標に掲げており、それを達成したようだが、大幅な値下げとインセンティブの付加を余儀なくされている。PC 向けでは AMD からシェアを奪い、出荷数量を伸ばしたようだ。
SK Hynix や Micron Technology などのメモリ・ベンダーも売上げを伸ばした。前年比41.0%増となった Micron Technology は、順位を1つ上げて4位にランクイン。2013年にエルピーダメモリを買収したことが、高い成長率につながった。
日本企業では前年比2.8%増の東芝が、シェア3.4%で6位にランクイン。日本企業の売上高は、2013年から2014年にかけての6.6%の円安の影響により、ドル・ベースに換算した場合はマイナスに振れることになる。東芝は NAND フラッシュの売上げでスマートフォン向けが好調に推移したものの、価格が下落したためほぼ横ばいで推移した。一方、システム LSI やディスクリートでは、車載や産業向け、IoT 向け製品を強化している。
ルネサス エレクトロニクスは前年比9.1%のマイナス成長となり、2013年と同じ10位だった。LCD ドライバ事業を売却するなど、非中核事業からの撤退を進めた結果、通信機器向けやデータ・プロセシング機器向け、民生機器向けで売上げを落としている。産業機器向けおよび自動車機器向けについては、前年に引き続き売上げを伸ばした。
ガートナーのリサーチ・バイスプレジデント Andrew Norwood 氏は調査結果について、「2014年も2013年に引き続き DRAM 市場が活況となり、半導体市場を牽引した。DRAM 市場は供給不足が続き、価格が高止まりしたため、DRAM の売上高は2013年から31.7%の成長となっている。2014年は2013年とは異なり、ASIC、ディスクリートやマイクロコンポーネントなどの主要製品がプラス成長となった。2014年のメモリ製品を除いた半導体売上高の成長率は5.4%となり、2013年の0.8%よりも高くなっている」と説明している。