大日本印刷(DNP)は、中国におけるテストマーケティングの支援サービスを開始した。インターネットを通じた商品のサンプル配布やアンケート調査、市場分析などを支援する。

同サービスは、中国で EC サイトなどを展開する恒川システムと共同で行うもの。中国での事業展開を検討する通販事業者や食品メーカーなどの日本企業を対象としている。

DNP によると、中国ではテストマーケティングのサービスが少ない上、企業や個人が IP アドレスを取得するには ICP(Internet Contents Provider)ライセンスを取得する必要もあるため、リサーチ活動は容易でないという。同サービスでは、DNP が日本企業向けの窓口を担当。生活者への商品サンプル提供に関連して、Web サイトでの告知やモニター募集、アンケート項目の設定や回答内容の分析などを行う。一方の恒川システムは、中国でのサイト運営や商品サンプルの配布などを担う。

DNP、中国でのテストマーケティングを支援するサービス--サンプル配布やアンケート調査など
テストマーケティング支援サービスの価格表

DNP は今後、テストマーケティングに基づく詳細なマーケティングリサーチや中国のインターネットショッピングモールへの出店、EC サイト構築などの支援サービスも展開する予定。2015年度は1億円の売上を目指すとしている。