難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者支援と治療研究助成を行う、日本 ALS 協会(JALSA)は、最近インターネット上で広まっている「Ice Bucket Challenge」について声明を出した。理解や支援に感謝するとともに、氷水をかぶることのリスクに懸念も示している。

日本 ALS 協会「氷水については心配している」--理解や支援には感謝
JALSA

Ice Bucket Challenge は氷水をかぶって ALS の患者支援や治療研究助成に寄付を呼びかける運動で、米国の著名人のあいだで広まり、日本でも参加する人が増えている。


JALSA は このイベントが、これまで難病 ALS を知らなかった人が関心を持つきっかけになり、ALS への理解や支援の輪が広がっているとの認識を示した。また8月18日から21日までに250人から合計200万円の寄付があったと報告した。

一方、同協会では、冷たい氷水をかぶることや、高額の寄付をすることなどは強制ではなく、くれぐれも無理をしないように呼びかけている。 特に氷水について、これから涼しくなるので心配しているという。

いささか過熱気味の状況に注意を呼びかけたものと言える。

なおインターネットコムでは8月20日、品川保健センター、東京都福祉保健局、東京都消防庁、厚生労働省を対象にヒアリングを実施。冷たい氷水をかぶる行為が引き起こす健康リスクについて知見を示したり注意を喚起するつもりはあるか尋ねたが、いずれも現時点でそのような予定はないとの回答だった。行政はおおむね傍観する姿勢のようだ。

一種のチェーンメールとしての特徴もある、Ice Bucket Challenge。社会貢献のための運動が過剰な同調圧力に転じて事故を起こさないよう、健康に不安がある人などは指名を受けても参加を見合わせるのが妥当だろう。