特定のキーワードを調べようとすると、ヤフーの検索結果が広告で埋まってしまうという話題が注目を集めている。「財布 メンズ」などと入力した場合に、自然検索(オーガニックサーチ)結果が画面のかなり下位に来るのだ。とはいえ米国 Google や米国 Microsoft の「Bing」も同様のキーワードを入力すると広告は多い。

ヤフーの検索結果が広告で埋まっていると話題、しかし Google や Bing も似た傾向
ヤフーの検索結果

話題の発端は、リスティング広告コンサルタントの城野創氏がブログに投稿した記事だ。ヤフーの PC 版で「財布 メンズ」などと入力すると広告や、協力しているショッピングサイトの商品ランキングが画面の上位に並び、自然検索の結果が下位に追いやられている点を指摘している。

実際に検索してみるとその通り。画面の小さなノート PC だとかなりスクロールしないと自然検索にたどりつけないだろう。とはいえ、Google、Bing にしても、PC 版で同じキーワードを入力してみると、ヤフーほどではないにせよ広告は多い。

Google の検索結果
Google の検索結果。自然検索が見えないというほどではないが、広告は多い

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Bing の検索結果、「財布 メンズ」といったキーワードは広告人気が高いことが分かる

それだけショッピングサイトなどにとって広告を出す気にさせるキーワードだということだが、一般ユーザーの側からすればどう感じるだろうか。買い物のために検索の情報を参考にしようと考えていた人は、商品を購入しやすい構成でうれしいと考えるか、あるいは単にうっとうしいと思うだけか。

ちなみにヤフーのスマートフォン版も似たようなものだ。

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ヤフーのスマートフォン版、この下に商品ランキングが続く

検索結果画面のデザインやレイアウトの在り方も含め、多くの議論を呼びそうな状況である。