宇宙ロケットを「リサイクル」できる時代の始まり―ファルコン9の成功
ファルコン9の成功はロケットのリサイクル時代を拓くか

衛星・宇宙船の打ち上げ会社SpaceXが成功させた新たな「Falcon(ファルコン)9」の発射は、ロケット「再利用」の本格化を示唆しているかもしれない。

12月22日は宇宙好きがTwitterやFacebookでおおいに盛り上がった。政府や国際組織ではなく民間企業であるSpaceXが、半年前の失敗を克服し、20機目となるファルコン9の打ち上げを鮮やかに成功させ、搭載していた11個の衛星をすべて地球をめぐる軌道に載せて祝福を受けたのだ。


しかし中でも人々の注目を集めたのは、発射したロケットが、従来のように二度と使いものにならなくなって洋上や原野に「落下」するのではなく、一部が無事に「着陸」できた点だろう。SpaceXがかねてから目指していたロケット再利用の現実化に向けた大きな進歩だ。

打ち上げもようの録画。かなり長いので家で観よう

人やモノを載せる宇宙船や、それを高くの飛ばすためのロケットを再利用する発想は古くからある。米国航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルは宇宙船を何度も再利用できることが特徴だった。

ファルコン9で目指しているのはロケットの再利用。同じロケットを繰り返し使えれば、いちいち打ち上げのたびに作り直すよりコストが削減でき、より頻繁に宇宙へ飛び立てるようになる。

もちろんロケットの一部が着陸に成功しただけで、すべての課題を克服した訳ではない。着陸したロケットの傷み具合を調べて、実際にリサイクルが可能かどうか確認しなくてはならないし、さらに実際に再び発射して性能を証明するまでは、確たる信頼を掴み取れない。とはいえ、新しい時代の始まりを感じさせるできごとではあった。