BBC、日本語放送に合成音声「バーチャル吹き替え」導入―ちょっと「ゆっくりボイス」風
BBCの新技術「バーチャルボイスオーバー」

英国の公共放送、BBCといえば世界に名高い報道機関である。そのBBCが、日本語など多言語でニュースを配信するために合成音声を使った「バーチャルボイスオーバー(仮想吹き替え)」技術を導入し、試験運用を始めた。内容はというと、少しだけ「ゆっくりボイス」に似た印象だ。

バーチャルボイスオーバーとは、自動翻訳と合成音声を組み合わせ、短いニュース動画を複数の言語で吹き替え、字幕をつける。


英語などの原稿をすばやく自動翻訳したあと、BBCの記者が編集して形を整え、すぐ合成音声で吹き替えて動画と一緒に配信できるようになっている。BBCはデモ動画を公開しているが、合成音声がしゃべる日本語はそれなりに自然に聞こえる。

デモ動画ではかなり自然に聞こえる

しかしかすかな抑揚のずれから、やはり機械がつむいだ言葉だと感じ、聞き覚えのあるほかのものを連想してしまう。そう、ニコニコ動画、ニコニコ生放送などで人気を博した「ゆっくりボイス」こと、音声読み上げアプリケーション「SofTalk」だ。

SofTalkは、ニコニコ生放送で、放送している人がPCやスマートフォンの画面を見られない場合に、視聴者が書き込んだコメントを音声で読み上げてくれるため、とても便利で、身近なものになっている。

もちろんBBCのバーチャルボイスオーバーは、合成音声をはじめ、すでにあるさまざまな技術を組み合わせて役立つ使い方を開発したところが重要。その印象がわずかばかりゆっくりボイスに似ていたからといって、どうということはないのだが、ニコニコ動画やニコニコ生放送に慣れている人は、若干むずがゆい気持ちになるかもしれない。

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ちなみにデモ動画で話すのは男性ボイス「タケル」。VOCALOIDで言うと誰に似てるだろうか

なおバーチャルボイスオーバーの初回の試験運用は2016年4月までを予定している。