探査機「あかつき」、ついに金星の軌道に―撮った写真も公開
あかつきが12月7日に撮影した金星の写真、もっと近づけばもっと詳しく分かる

日本の金星探査機「あかつき」が、金星をめぐる軌道に乗った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が正式発表した。5年ごしの苦労が報われたが、本番はこれからだ。JAXAのWebサイトではあかつきが12月7日に撮影した金星の写真も公開している。

2010年に打ち上げた日本の金星探査機「あかつき」は当初、同じ年の12月に金星をめぐる軌道に乗る予定だったが、故障によって太陽をめぐる軌道に入った。5年後の2015年12月にJAXAはあかつきのまだ無事な機能を使って金星をめぐる軌道に乗せる試みに再挑戦。見事に成功させた。


あかつきは、今、楕円をえがいて金星をめぐり始めている。金星から最も近いところでは約400kmまで寄り、最も遠いところでは高度約44万kmまで離れる。

JAXAによると、あかつきの状態は正常。今後は搭載している「2マイクロメートルカメラ」「雷・大気光カメラ」「超高安定発振器」といった観測機器をひとつひとつ目覚めさせ、まだ適切に機能するかどうかを確める。すでに確認を済ませた「1マイクロメートルカメラ」「中間赤外カメラ」「紫外イメージャ」と合わせて約3か月間の初期観測をする予定。

さらに、あかつきは動きを変えて金星を9日間程度でひとめぐりする軌道へと移り、2016年4月には定常観測に入る計画だ。

5年もの計画の遅れで、あかつきのあちこちが傷んでいるのではないかという不安もあるが、果たしてどこまで金星の秘密に迫れるだろうか。