しぶとくがんばる金星探査機「あかつき」、まだまだ応援コメント募集中
きんせいちゃん(左)とあかつきくん(右)、応援メッセージ募集中

2010年にトラブルが起きて以来、苦闘を続けていた日本の金星探査機「あかつき」は、金星をめぐる軌道に乗ろうと再びがんばっている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)はクリスマスの12月25日までインターネット上で応援メッセージを募集中だ。

2010年に打ち上げた日本の金星探査機「あかつき」は当初、同じ年の12月に金星をめぐる軌道に乗る予定だったが、故障によって失敗し、太陽をめぐる軌道に入った。

しかしJAXAはあきらめず、2015年12月7日、あかつきのまだ無事な機能を使って金星をめぐる軌道に乗せる試みに再び挑んだ。今のところは順調のようす。詳細な結果が分かるまでにはあと2日程度かかる見込みだ。

もしうまく行けば、あかつきは「地球の兄弟星」と言われる金星のさまざまな秘密を解き明かす任務がこなせるかもしれない。

大きさも、太陽からの距離も地球に近い金星が、なぜ高温の二酸化炭素に包まれ、硫酸の雲が浮かび、毎秒100mにも達する暴風が吹き荒れる、まったく異なる環境になったのか、それが分かれば、地球の誕生や気候変動を解明する手がかりになると、JAXAは考えている。

JAXAでは「あかつき」プロジェクト関係者、ミッションへの応援メッセージを募集中。公式サイトで投稿を受け付けている。Twitterからの応援メッセージも募集しており、ハッシュタグ「#あかつき応援」「#akatsuki」をつけてツイートして欲しいとしている。