コンピュータ将棋、最強の称号「電王」―Ponanzaが再び獲得
電王トーナメントを制したのはPonanza

11月21〜23日の3日間に開催したコンピュータ将棋の最強決定戦「電王トーナメント」。激戦を制したのは「Ponanza」だった。

第3回となるこのトーナメントでは、第1回で電王の座を得たPonanzaが頂点に返り咲いた。

決勝戦は、山本一成、下山晃両氏が開発したPonanzaと、大森悠平氏が手掛けた「nozomi」がぶつかり、三番勝負で互いに1局ずつ優勢に進めていた中、勝負の1局でnozomi優勢と見られていたところからPonanzaが逆転を決めた。同時に人間の棋士とコンピュータとが戦う「第1期電王戦」への出場も確定した。

Ponanzaは5月の「世界コンピュータ将棋選手権」でも優勝を果たしており、その能力の高さをあらためて示した形だ。

12月6日からは電王戦でコンピュータ将棋を迎え撃つ人間の棋士代表「叡王」を決める「将棋叡王戦・決勝三番勝負」が開催予定。郷田真隆九段と山崎隆之八段が対決する。