「テンペスコープ」(tempescope)は、ソフトウェアエンジニアの河本氏が、2012年のある日、自宅のベランダで思いついた、ちょっと風変わりなデバイスだ。なんと、好きな時間、好きな場所の空を切り抜いて、部屋に置くことができる。

空を切り取って再現するtempescope、クラウドファンディングで資金調達キャンペーンを開始
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デバイスはインターネットから天気予報情報を取得するので、明日の空を玄関先で再現したりすることもできる。

「テンペスコープ」を思いついたきっかけは、「居間で沖縄の太陽(と時々は熱帯の雷雨)がいつも見られたら」というものだった。初号機は100均のシャンプーボトルや箱を組み合わせた簡素なものだったが、Hackadayなどの海外メディアが注目したことをきっかけに、2013年には、誰でも自分で作れるオープンソース版「OpenTempescope」を開発した。

OpenTempescopeは、基盤や設計図などを全てオープンにし、どこでも手に入る材料を使い、世界中誰でも作れるようにしたもの。その年のMashup Awardsハードウェア部門賞を受賞したことから、開発協力者が増え、完成品として販売できる製品版の開発に乗り出すことになった。

tempescopeプロジェクトは、9月30日にIndiegogoからクラウドファンディングでの資金調達を開始する。

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