人を呪えるのならば、USB コネクタの仕様に裏と表の区別を設けた人間に魔法をかけて、“USB を使うと必ず逆向きになって刺さらない”という業を背負わせたい。あるデータによると、USB コネクタの向きの間違いで1日に平均5秒の時間が無駄に使われているという。つまり、表裏を確認したり挿し直したりすることに、1年で30分も費やす計算になる。これは由々しき問題だ。そこで筆者は、クラウド ファンディング サービス Kickstarter で支援を募っている、USB の表裏をなくすアダプタ「ryo adapter」を応援する。

人も USB も裏表がないとイイ、“USB の向き”がなくなる「ryo adapter」
USB の表裏をなくす「ryo adapter」

ryo adapter は、USB の タイプ A(オス)プラグに装着し、表裏関係なくどちらの向きでもタイプ A(メス)へ挿せるようにする変換アダプタ。パソコンや AC 充電アダプタの USB ポートに USB ケーブルを挿す際、向きを間違えてイライラするという状況から永久に解放してくれる。さらに、違う向きのまま無理に挿して高価なデバイスやケーブルを壊す、という事態も回避できる。

USB  タイプ A(オス)プラグに装着するだけ
USB  タイプ A(オス)プラグに装着するだけ

どちら向きでも挿せる USB ケーブルといった製品は既に存在しているが、ryo adapter の良いところは小さな単なる変換アダプタという点。新たに専用ケーブルを用意したりする必要がなく、スマートフォンだろうと、タブレットだろうと、キーボードだろうと、マウスだろうと、ハードディスクだろうと、既存の USB 機器から表裏をなくしてしまえる。もちろん、iPhone や iPad で採用されている特殊な Lightning ケーブルの USB タイプ A プラグも表裏なしにできる。

こんなことに1年で30分も費やしている
こんなことに1年で30分も費やしている

そのうえ、ryo adapter には地味だけれどとっても便利な機能がある。側面に USB ケーブルをはめ込める溝が切ってあり、ケーブルタイのように長いケーブルをきれいに丸めて止めておけるのだ。この工夫だけでも、ryo adapter を応援したくなる。

地味だけど便利なケーブルをまとめる機能
地味だけど便利なケーブルをまとめる機能

ryo adapter の紹介ビデオ

※画像は ryo adapter の公式サイトおよび Kickstarter の ryo adapter ページから