東芝は、DNA の増幅・検出・判定までを全自動で行う DNA 検査装置「GenelyzerTM?(ジェネライザー)」を発売した。定価は800万円。また、食中毒原因菌14種を2時間以内に同時判定する「衛生管理用検査キット」を4月から販売開始する。定価は9,500円(税別)。

東芝、全自動 DNA 検査装置などを発売
DNA 検査装置「GenelyzerTM?(ジェネライザー)」と「衛生管理用検査キット」

「GenelyzerTM?」は、検体から抽出した核酸サンプルを検査用 DNA チップカードに添加し装置にセットするだけで、何の DNA かを判定する検査装置。従来、手作業で行っていた試薬調製や、別装置で行っていた増幅操作などを自動化し、検査開始までの手間を極力省略化することにより、2時間以内の判定を可能とした。また4スロットあるため、複数の同時検査ができる。

「衛生管理用検査キット」は、川崎市健康安全研究所との共同研究の成果と、短時間で多項目同時検査ができる DNA チップの特性を活かし、2時間以内に食中毒原因菌14種(22遺伝子)の同時判定ができる製品。検査用 DNA チップカード内に必要試薬類をパッケージ化し、検査ごとの試薬準備・配合などの手間を極力省略した。従来の培養法では、菌種ごとに個別の作業や試薬調製が必要で、腸管出血性大腸菌/カンピロバクター/サルモネラなどの食中毒原因菌を検出するには、4、5日程度が必要だった。