SAP ジャパンは、SAP HANA プラットフォームの最新版、「SAP HANA Service Pack 9」(SP9)の販売を開始した。SAP HANA SP9 では、マルチテナントなどの新機能が採用された。

これまで、HANA を分析プラットフォームとして利用し、「SAP Business Warehouse powered by SAP HANA」と「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を別のシステムで稼働させていたのが、マルチテナント機能を利用してこれらのアプリケーションを統合、単一システムのマルチテナントデータベースとして稼働させることができるようになる。

また、本番機、検証機、開発機を同一システムのマルチテナントデータベースとして稼働させることで、ハードウェアを集約できるようになる。

そのほか、インメモリーに最適化されたテーブルに加え、ディスクに最適化されたテーブルが利用できるダイナミックデータティアリング機能などが追加された。ペタバイト級の超大規模データセットを管理して、クリティカルデータにシームレスにアクセスできる。

HANA の Hadoop 対応ユーザー定義関数(UDF)で HANA が MapReduce にアクセス、Hadoop 内のジョブを直接実行できる連携機能もある。

SAP ジャパン、単一システムでマルチテナントが稼働する HANA 最新版 SP9 を販売
SAP HANA Service Pack 9 概要