NEDO は、テムザックNTT ドコモとともに、デンマークのコペンハーゲン市とファーボ・ミッドフュン市の介護/福祉施設、高齢者住宅およびリハビリセンターで、実証試験に使用する福祉機器ロボットの電動車いす「NRR」を開発し、11月から実証試験を開始する。

NEDO、電動車いすを開発、デンマークで実証試験
NRR と CE 宣言書

これに先立ち、テムザックは、NRR の本体部分について、欧州での商品販売に必要な欧州委員会(EU)の基準適合マーク「CE マーキング」に適合していることを証明する「CE 宣言」を行った。これにより、実証試験で NRR 導入による経済的価値、高齢者の自立促進/尊厳維持、安全性向上などについて、データの収集と分析を行える。


今回開発した電動車いす NRR の特徴は、大きく3つある。

1つは、前乗りであること。通常の車いすは、移乗の際に、自身の体を持ち上げ、回転させる必要があったが、NRR は自身の腰の位置を動かし、腕の力で移乗できる。2つ目は、高さ調整ができること。座面の高さを調整して、並んで歩く人との目線の差を小さくできる。3つ目は、通信機能。NRR にスマートフォンを搭載させ、提供されるアプリをダウンロードすることで、万が一、NRR が転倒した際の管理センターへの連絡や、自身の生活パターンを把握できる。

今後、福祉介護分野において、欧州をはじめとする多くの国で、日本のロボット技術を活かした製品の普及が期待される。