インターネット技術の規格を定める組織として著名な World Wide Web Consortium(W3C)は、Web サイトやアプリケーションを構築する際に使う言語・取り決めである「HTML5」を勧告として公開した。すでに普及しつつある HTML5 だが、安定した規格としてより強い権威を得た。

Web サイト・アプリ構築の新標準「HTML5」、規格作りが完了-- W3C が勧告
HTML5

HTML5 は従来の「HTML4.01」などに代わって、まだ規格が完全に定まる前から多くの Web サイトやアプリが採用するようになっており、またサイトを閲覧するためのブラウザでも対応が進んでいる。

HTML5 に対応すると例えば、わざわざブラウザに「Flash」など追加の機能(プラグイン)を組み込まなくても、動画や音声をそのまま再生できるし、画面に表示したグラフや表などを自在に動かして見ることも容易になる。

HTML5 は当初、米国 Apple など IT 大手が主導して規格作りを進め、W3C がそれを受け入れる形で、2012年には「仕様定義」を完了。その後の試験を経て、今回「勧告」として正式に権威づけした。

なお、W3C では次期版 HTML5.1 を定めるための作業も進めている。