日立製作所は、屋外など強い外光下でも高い視認性を実現する、小型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)向けの光学エンジンを開発した。保守点検などの両手を使う屋外での現場作業において、ハンズフリーで視覚的に情報を伝達し、作業/行動を支援するシステムへの応用が期待されるという。

日立、屋外の強い光でも見える小型ヘッドマウントディスプレイ用光学エンジンを開発
本技術の概要図と光学エンジン

従来の拡散板を使用した光学エンジンでは、HMD の屋外使用時に画面が暗くなるという課題があったが、LED が発した光を閉じ込めながら混ぜ合わせる同光学エンジンでは、外光下でも高い視認性を実現し、従来比約8倍の光利用効率となる輝度 8,000cd/m2 を低消費電力で実現するという。

同社は今後、本技術による光学エンジンを搭載したヘッドマウントディスプレイの開発を行っている日立エルジーデータストレージと協力して、ユーザーと実証実験を重ねたうえで、製品化に向けた技術開発を行うという。

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Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYO ロゴ

また、今回発表した光学エンジンを搭載したヘッドマウントディスプレイは、10月30日から31日に東京国際フォーラムで開催する 「Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYO」で発表される。