日立は、強い光の反射などにより映像が白とびする環境下でも、瞬時にブレなく白とびを補正し、鮮明な映像を撮影できる撮像処理技術を開発した。監視カメラや車載カメラなどの広範囲な分野での活用が期待できるという。同社は、この技術を、北米や欧州向けに販売している監視カメラモジュール機能の一つとして加え、今月から販売開始した。

この技術では、白とびが起きないよう瞬時に露出を調整し、かつ従来のような合成処理を行うことなく補正できるため、突然明るい被写体が入った場合でも、最大0.23秒の処理時間で鮮明な映像を撮影できる。


日立、白とびを瞬時に補正するカメラ撮像技術を開発
同技術を活用した例

この技術の特徴は、露出調整の高速化と局所最適鮮明化アルゴリズム。

映像内に明るい被写体が入った場合、従来は1秒かかる露出調整を、最大0.23秒に短縮した。映像全体の明るさの平均を測定すると同時に、局所的な明るさの分布も測定し、映像内に明るい被写体を観測した場合でも、露出を一定量制御することで白とびが解消できる。

また、日立独自のアルゴリズムを用い、局所的に発生する白とびや黒つぶれ部分を鮮明に撮影する技術を開発した。まず、映像内の局所的な明るさの分布を分析し、コントラストが低下している部分を検出する。その部分に対して、明るさの分布が一様になるように平坦化処理を行い、黒つぶれ部分のコントラストを補正する。これにより、白とび部分をより鮮明化し、露出調整により黒つぶれした部分も元の鮮明な映像に戻せる。