ヘリコプターが飛ぶと言えば、Amazon が昨年末に発表した、小型無人飛行機(ドローン)による宅配サービス「プライムエアー」(Prime Air)を思い出す人も多いのではないだろうか? 同サービスは5ポンド(約2.3kg)以内の商品を、注文してから30分以内に届けようとするものだが、技術的、法的、プライバシー面での課題や米連邦航空局(FAA)による規制もあるため、実用化まで時間がかかる見通しだ。

だがもし凧のように、ドローンに紐が括りつけられていたら? 

まるで凧のような「紐付き」のドローン、スイスの新興企業から
ドローンがしっかり紐付け

Fotokite での航空写真
実際に上から撮った写真

スキーやスノボーなどの移動中も使える
スキーやスノボーなどの移動中も使える

新興企業の「Fotokite」は、ユーザーの上空から手軽に航空写真を撮ることができるドローン「Fotokite」を、スイスのチューリッヒで開発。米連邦航空局は有線で繋がれている製品を無人飛行機とは認めていないため、規制の面でもクリアできるとのことだ。

同製品の特徴は、まず起動時間がわずか1分であること。他のドローンは15分程度かかるという。また GPS や Wi-Fi などを使用せず、ユーザーの上を自動で移動する自律システムのみを組み込んでいるため、ユーザーはややこしい操作をする必要がない。さらに紐で繋がれているため飛行できる場所が限定され、建物が密集した地域などでも使えるとのこと。また周りの人も、だれがドローンを飛ばしているのか一目でわかるため安心できる。

イメージ
ドローンの紐をしっかり握る

近い将来、メディアや研究上での調査などで活躍が期待される。なお、価格は未定。