SAP ジャパンは、日本のスポーツ ビッグデータ市場に本格参入する。

SAP では2013年から、25番目の業種として、スポーツ&エンターテインメント産業へのソリューションを販売しているが、それらのソリューションは、すでに、大リーグ機構(MLB)、全米バスケットボール連盟(NBA)、ドイツサッカー連盟(DFB)などのスポーツ統括組織、F1の「マクラーレン メルセデス」、アメリカンフットボールの「サンフランシスコ 49ers」などのプロスポーツチームなどが採用している。

試合または練習中には、かつての数万倍ものデータが取得できるようになり、またオンラインでの観戦中にも、多くの情報が生成される。SAP ジャパンでは、ビッグデータの活用手法を徹底的に単純にすることで、今後数年で、スポーツ&エンターテインメント産業が大きく変わると考えている。

日本における最初の取り組みとして、スポーツデータの解析/配信を行うデータスタジアムが開発中の、サッカー/野球向け次世代サービスに、「SAP Cloud powered by SAP HANA」が採用されている。

データスタジアムでは、長年、データストライカー(サッカー向け)やベースボールアナライザー(野球向け)などのスポーツデータ分析ソリューションを販売しているが、最近のセンサー技術や映像解析技術の発展を受けて、次世代サービスの研究・開発に着手した。

サッカー向け次世代サービスでは、リアルタイムにトラッキングした選手やボールの動きに、同社独自の指標を掛け合わせた、リアルタイムプレー予測の実現を目指している。野球向け次世代サービスでは、進行中の試合状況と選手の過去のプレーデータを組み合わせて得失点確率を算出する、などのリアルタイム戦略サポートの実現を目指している。

SAP ジャパンが国内スポーツデータ市場に参入、データスタジアムの次世代サービスに HANA が
開発中のサッカー向け次世代アプリケーション