産総研、超低消費電力で磁気書き込みができる新技術を開発

産業技術総合研究所は、高周波電圧をかけることで、金属磁石材料の磁化の向きを反転させるために必要な磁界を小さくできる新技術、「磁化反転アシスト技術」を開発した。

磁化参照層/絶縁層/超薄膜磁化フリー層のサンドイッチ構造のトンネル磁気抵抗素子に高周波電圧をかけると、超薄膜磁化フリー層の磁気異方性が周期的に変化する。これにより磁化の歳差運動が生じて、磁化反転のための磁界が大幅に低減される。


この現象は、磁気記録や不揮発性固体磁気メモリなどの、消費電力の少ない情報書き込み技術への応用が期待されるそうだ。