HP とカノニカルのエンジニア、OpenStack 白書を公開
技術白書を公開
ラスベガスで開催される米国 Hewlett-Packard のイベント、「HP Discover 2014」に間に合うように、HP と Canonical のエンジニアが、『HP Reference Architecture for OpenStack on Ubuntu 14.04 LTS』( Ubuntu 14.04 LTS 上の OpenStack のための HP リファレンスアーキテクチャ)と題した、技術白書を公開した。

Ubuntu がすでに OpenStack プラットフォームのベース/リファレンス実装となっているため、Canonical は、OpenStack の展開では良い位置に付いており、他の Linux ベンダーよりも一歩先んじているようだ。2013年10月に発表された Ubuntu 13.10 では、「OpenStack Havana」を初めて完全サポートし、「VMWare vSphere」も管理できるようになった。


最近の OpenStack Foundation の調査によると、Ubuntu は、OpenStack クラウドの50%以上で選択される、人気のある OS だそうだ。

HP はというと、2012年4月に、ProLiant サーバーで Ubuntu 12.04 LTS のサポートを開始している。HP の Ubuntu 12.04 LTS サポートの決め手となったのは、Ubuntu のクラウド対応、つまり OpenStack ベースのクラウドだろう。

今回公開された白書には、HP サーバーと Ubuntu 上の OpenStack を使ったクラウド展開計画を開始するのに必要な情報が掲載されている。この白書は、プライベートクラウドから展開を開始するための顧客用に、コンポーネントと開始手順を説明している。

OpenStack は、実装の選択肢がたくさんある柔軟なプラットフォームだ。HP と Canonical は、この白書のために、計算ノードとストレージノード(ブロックあるいはオブジェクト)を追加すれば中規模サイズまで拡張できる、小さなクラウドを構築することを推奨している。

リファレンスアーキテクチャのベースは、「OpenStack Icehouse」を備えた Ubuntu 14.04 LTS。「HP ProLiant SL」ハードウェアは、強力で密度の高い計算能力と格納能力があり、ネットワーク要件、データベース、その他のコンポーネントは、OpenStack の展開によって変化する。

SL サーバーハードウェアがこのリファレンスアーキテクチャに選択されてるが、ワークロード要件さえ合えば、そのほかの Ubuntu 認定の ProLiant サーバーと Moonshot サーバーも適しているだろう。

また、白書の著者は、インストールを簡単にするために、「MAAS」(Metal as a Service)と「Juju」の利用を薦めている。

MAAS は、ベアメタルプロビジョニングツールで、ハードウェア環境を数分でクラウドにしてくれるもの。骨を折らずに検出と設定がすみ、サーバーに展開する準備ができる。Juju は、サービスオーケストレーションツールで、Ubuntu 上の OpenSack をクラウドにあげ、稼働させる最短の方法だ。「charms」ライブラリは、クラウドやサービスの展開や設定、拡張が2、3のコマンドでできるよう、簡単にしてくれるもの。

リファレンスアーキテクチャには、MAAS や Juju の開始手順、それに続き、Juju を使ってOpenStack の各コンポーネントを展開し、クラウドを稼働させる手順が掲載されている。